学校長メッセージ

Principal’s Message

経営・教育目的-伝統の継承と創造(アクションプランM’2025 2年目)

 
 
 創立以来の伝統を継承しながら、今日的な時代や環境を踏まえて作成された「アクションプランM’2025」を指針として、5年後の創立100周年を成功裏に迎える準備を進めていきます。
 人口減少社会の中、安定した生徒数を確保しつつ永続的に発展する学園を経営目標とします。AIを初めとした科学技術の急速な進展の中で、時代が変わろうとも活躍できる人材を育てるために、ダイバーシティの追及を行い、社会で求められる資質能力(コンピテンシー)として3つの能力―クリエイティブ能力(創造性)・―マネジメント能力(他者との協働・経営・管理)・―ホスピタリティー能力(おもいやりの心)―を醸成していくことを教育目的とします。このような経営・教育目的の下にスクールミッション(学びに価値を見出し、セルフリーダーシップを発揮できる生徒の育成・多様な価値や人間と出会い、豊かな人間性を涵養する学校の創造)を改革の理念とします。
 
 全日制は、全国を目指す県北一の進学校を目指し、確固たる地位を確立します。アクションプランM’2025 2年目は、ブランド力強化のための3つの分野の更なるバージョンアップを図ります。1つ目、「特進プラスアルファ」として2023年度より開設のGSコースの先進的指導方法並びに教育ソフトの開発に注力します。2つ目、「トップA・A(アスリート・アーティスト)の育成」は、昨年に引き続き、プロ選手を輩出し、全国に発信するスポーツ・芸術のスペシャリスト育成に努力します。3つ目、「多様な教育活動」は、GIGAスクール構想に対応すべく、ソフト面(グーグルエデュケーション・マイクロソフトオフィス365)の活用整備並びにコンピュータ室の改装、1人一台の端末活用を促進します。(対面授業とオンライン授業を同時に行う、ハイフレックス型を研究します。) インド・オーストラリアの学校とのフレンドシッププログラムは、ICTを活用したオンラインでの交流を行います。カナダ・マレーシアへの海外研修は、コロナウィルス終息後、速やかに国内研修から海外へ移行します。自己探求課外eスポーツなど、生徒の居場所・出番を創出して、人間としての成長を図ります。
 新学習指導要領改訂に伴う、学力の三要素を効率的に身に付けさせるため、観点別評価導入による新指導方法を充実させ、大学入学共通テストや新学力観に対応する、令和の本校独自教育を展開していきます。特進STコースは、難関国公立大学・早慶、GMARCH合格のための施策を推進し、「日立から世界へ」を意識し、異文化共生・国際プロジェクトによりグローバルコミュニケーション力を育成します。特進Sコースは、地元茨城大学・中堅私大(日東駒専、大東亜帝国)合格を目標に、地域創生・地域共生をコース像とします。特進Aコースは、GMARCH、中堅国公立、私大、専門学校、就職までの幅の広い進路実現に向けた選抜(トップAA)とクラスAの編成を行い一人一人にスポツトをあてながら、多様な他者と共存する力の育成を実践します。
 教育環境の変化に対応するため、令和4年度はアクションプランM’2025の2年目として、GIGAスクール構想に則ったICTの活用を一層推進させ、校内データのクラウド化による情報処理の効率化を実施します。また、BYOD形式による生徒のデバイス(端末)の一人1台個別所有による日常利用を促進します。合わせて、ICTリテラシー(知識と活用)を向上させます。
 GSコース発足に向け、自分が望む研究ができる難関大学進学や海外大学進学のための学力向上のため、国内研究機関や企業と連携します。グローバルフィールドにおいてサイエンスの力を駆使して社会貢献していこうとする人間を育成することを目的としSTEAM教育やイマージョン教育を導入する新カリキュラムであることを広報活動し、明秀日立の新コースの特長を理解してもらうことに努めていきます。
 
 通信制は、学園全体のスクールミッションに、新しい発想(イノベーション)を生み出す人材の輩出(創造的なスマイルサポーター制度の拡充)を加え、経営目標「将来も引き続き社会的に貢献できる可能性を持つ」を通信制として位置づけました。教育目標として1、「生き延びる力の育成」に必要なカリキュラムマネジメントの取り組み 2、Web会議、Web英会話や「classi」「すらら」などを活用したICT環境の整備取り組み 3、新課程に対応した、新たなコース制・難関大学受験支援制度を導入する取組の3つを柱とし、本年以降全日制との授業展開協力による本校独自の教育制度を確立することに努めていきます。

―知― 

KNOWLEDGE

 情報社会と呼ばれる今日の社会において,知識は高度化し流動化しています。知識が急速に変化,発達する中にありながらも,常に新しい知識を求める向上心と,謙虚さの育成が重要となります。教職員も常に研鑽を怠らず,質の高い教育内容の提供に努めます。
 
In modern society - that which we call the “information society”, knowledge is fluid, in that it is ever more being accumulated and changing. In fact, whilst societal knowledge is increasing rapidly we need to appreciate that in our rush to acquire new knowledge we do not forget to foster our humility. Whilst the acquisition of knowledge is of paramount importance, we strive to provide an all-round high quality education.

―徳―

VIRTUE

 教育はただ知識の定着のためだけに行わるものではありません。他者と協力することの重要性を自覚させることも重要な役割です。協力して良い社会の形成に参加するためには,単に賢い「できる人」より,相手の痛みがわかる「できた人」の育成に取り組みます。
 
In seeking to develop our students for their entrance as adults into society, we strive to provide more than knowledge to the students. We aim to develop their sense of social responsibility and strengthen their awareness of the spirit of cooperation. In order to better contribute to society, our aim to develop students with a “can-do” attitude, as well as the ability to understand and empathize with the needs of those around them.

―体―

BODY

 インターネットやテレビゲームの普及に伴い,外遊びが減少し,バーチャルな世界に逃避する傾向が強まる中で,健やかな心身の育成が求められています。基本的な生活習慣の確立と,健全な身体の育成に取り組み,心身ともに健康な生徒の育成を実現していきます。
 
In a society in which it grows ever more easy to escape too the virtual world through the use of the Internet and video games, children are spending less than outdoors than in the past. As a consequence, their physical and mental well-being risks being compromised. Through the implementation of basic living habits and sporting programs, our aim is to promote both the mental and physical well-being of all students.

―心―

HEART

 多様化,複雑化する社会の中で,どんな条件にあっても前向きに,自分が出来得る最大の努力ができ,いつでも最高の結果を追い求める姿勢が不可欠です。言い訳や妥協をすることなく,何事も最後までやり遂げようとする態度を育成していきます。
 
In an increasingly complex society, a positive attitude and a maximum of effort under all conditions are necessary tools to pursuing and achieving one’s goals. At Meishu Gakuen Hitachi, our goal is to nurture a “can-do and will-do” attitude amongst our students in anything which they set out to accomplish.

挑戦と努力を重ねることで、それぞれの「夢」を叶えてほしい。

Through a combination of your efforts and acceptance of challenges, it is my hope that you can fulfill your dreams.
 

校長 矢野 正彦
Principal   Masahiko Yano